ニュースタイトル

カネヒロがお届けする、旬のニュースです。

【2005年】

カネヒロニュース/12月号
 11月下旬から本格的な冬の到来を感じさせる気候となり、根室前浜の水揚げも冬の魚へと移行しています。底建て網漁や小型定置では、コマイやハタハタが漁獲され、生干コマイ等の生産がピークを迎えています。
 ロシア200海里水域内ではマダラを中心とするはえなわ漁が最盛期を迎え、小型船から大型船まで順次入港しています。サンマ漁を早期に切り上げたため例年より約1ヶ月早い操業となっており、今や最高級食材となったタチなど需要層も高まり、12月下旬まで手応えのある漁に期待されています。
 今年度のサンマ漁は大豊漁、大暴落の結果で終了し、8年連続サンマ水揚げ量日本一となった根室、花咲港では5万トン台、価格は昨年の半値で1kg当り71.9円と発表されています。道東地域の地元漁業者は近年、表サンマ、裏サケ、マスでサンマ漁への依存度が高くなり過ぎており、さらに自然の摂理に反する生産調整も加わって適正な魚価が維持できなくなる要因が多面的になっています。今後は業界ぐるみでより適正な魚価に対する話し合いが展開されるのは必須となるでしょう。

いつもカネヒロの商品をご利用いただきましてありがとうございます。
当社では、池袋東武百貨店で催されます「食の大北海道展」に出展予定です。
店頭では、根室から派遣の弊社社員が販売にあたりますのでお近くにお越しの際にお立ち寄りいただければ幸いです。
期間 第二週 1/19(木)〜24(火)
会場 池袋東武百貨店 本館10階 催事場
2005.12.9

カネヒロニュース「つり情報」
 今年は11月下旬までの釣期となった湿原でのイトウ釣りですがさすがに12月に入ると河川岸の土壌は凍結し始め、数週間後には氷の世界となることでしょう。この時期、上流域で溜まりアメマスが淀みに群れ、サイトフィッシングが可能な場所もありますがこれは道東の極一部の限られた場所のみで、来年の3月下旬までその姿を見ることは稀になる事でしょう。
 年々、淡水魚の生息環境が問われている北海道ですが釧路川、標津川等、下流域の一部を直線化した河川を再び蛇行した河川へ戻そうといった動きが試みられています。莫大な資金が必要となる工事ですが知床の世界遺産、道内各地のラムサール登録候補等の動きが活発化し、北海道の自然遺産が重要視され始められている事が大きな要因となっています。人々により良い生活条件として開拓が行われた行政事業が時代の流れによって再復元されるとは誰もが考えられなかった事であろうし、信じがたい話です。行政の目先の仕事が今後、大きな社会問題に発展する場面が多くなり、開発という事業はこの先、より一層の慎重さを求められます。現在の北海道における動植物の生息環境が今後、どのように変化していくのかは北海道の社会問題の一つとして大きく揚げられる事でしょう。
2005.12.2

カネヒロニュース/11月号
 10月まで比較的暖かかった気候も11月の声を聞くと北海道に初雪をもたらし、確実に秋は深まりを増しています。秋漁の前浜での水揚げはアキサケの後期群を残すのみとなっており、サンマは既に南下し、完全に三陸中心の水揚げに変わっています。
 11月以降は年末商戦のための筋子、いくら、数の子、新巻鮭等の贈答品の生産がピークを迎え、各水産加工業者はその製造に追われています。海外各国からの輸入水産物を使用した加工製品が大部分を占める現在、価格競争が優先し各産地が本来求めてきた本物の味が一部に追いやられている状況が続いています。故に消費地に出回る商品の絶対量がその時代の味覚を作り上げています。各消費地から遠距離で流通面等において不利な点にある北海道では地元産地で収穫、漁獲された素材を主原料として地元企業が知恵を絞り、多数のオリジナル商品を開発、販売しています。そのような本物の味として北海道産の食材、加工品を世間に送り出すバイヤー達で創作された北海道物産展などは多大な人気を集めています。各ニーズを追求しつつ、その産地での特産物の有利点を活用してこそ産地の意味が生きています。根室カネヒロではそういった本物の味を追求した商品にこだわり続けています。

カネヒロニュース「つり情報」
 今シーズン最終となる湿原でのイトウ釣りの時期が到来しました。イトウで有名な道東の各河川では各ポイントで釣り人の姿があり、最後のチャンスにかけています。中流域から下流域でのポイントが主で特に下流域では中型魚がコンスタントに釣り上げられています。根室の風蓮川では50センチ代が中心で潮の条件が良ければ高確率の釣りとなります。また、アメマスは産卵を終え、果敢にルアーに反応します。ヒットルアーは場所によりスプーン、プラグ使い分ければよいでしょう。日々寒さが増し、12月中旬頃までには河川も氷の世界に閉ざされる事でしょう。
 河口沿岸一帯アキサケ釣りも依然釣果が聞かれ、多くの釣り人で賑わっています。朝、夕の一時の釣りですがアキサケの魅力にとりつかれた釣り人は熱心に竿を振っています。11月中旬頃まで釣果が期待でき、北海道でのダイナミックな釣りが展開されます。
2005.11.2

カネヒロニュース/10月号
 秋風が冷たさを増す10月、根室の前浜では秋漁が本格化しており、サンマ、アキサケ、イカ等の魚種が大量に水揚げされています。特にサンマは、9月末から10月にかけて連日、北海道、三陸を合わせ3,000t以上の水揚げがあり各消費地への過剰供給と組成が中型魚中心となったことで浜値は暴落しています。この状態が継続すれば、早々にサンマ漁を切り上げる船も出てくると予想されていますが、各会議で水揚げの調整がなされることでしょう。魚群は既に南下を始めており、10月上旬現在の魚群の先端は釧路沖まで達しています。
 アキサケ漁は昨年の状況より良いものの、根室、歯舞、落石の3港では水揚げが低迷しています。魚体の方も中型魚が中心で全体の目廻りが小さくなっています。これから水温も下がり中、後期群の来遊が注目されますが、前期集中型の放流事業が展開されているので期待薄とされています。10月以降は卵の成熟が進み、筋子、いくら等の生産が最盛期を迎え、伝統的なアキサケの山漬けの生産も行われます。

カネヒロニュース「つり情報」
 道東の湿原にはカモ類を中心とした渡り鳥が多数飛来し、秋の風景に移り変わっています。この時期、秋のイトウを狙うことができ、釣り人の姿も見え始めています。中流域にポイントが形成される秋は深みや倒木等の障害物を徹底的に探ることが要求されます。魚の活性が高ければ何らかの反応があることでしょう。今の所、それほど釣果は聞かれませんが、11月下旬まで狙うことができます。今年はヒグマの目撃が頻繁で死亡事故等も起きており、細心の注意が必要です。特にこの時期はヒグマの行動が活発になっています。道東河川では風蓮川、別当賀川、別寒辺牛川等でヒグマの足跡が確認されています。
 また、河口やその周辺の海岸線ではアキサケ釣りが最盛期を迎えています。サンマ、紅イカを使用した投げ釣りやタコベイトを装着した大型スプーンでの釣りが主流です。北海道の秋の釣りとして人気が高く、遊漁船での沖釣りも盛んに行われています。
2005.10.3

カネヒロニュース/9月号
 9月の声を聞き、北海道でもようやく秋らしい気配が感じられる様になりました。サンマ棒受け網漁は8月中旬の大型船参入により最盛期を迎えています。しかし、解禁当初から大型魚のみの水揚げが続き、道東、三陸を含めた水揚げ量が2500tを越えると直ちに積み荷制限や休漁措置がとられています。この人為的側面によってサンマ漁を取り巻く環境は常に変化し、その対応に追われています。漁業者側、加工者側、市場側、消費地側の色々な要因が絡み合い、特に加工者側にとっては安定した水揚げを強く要望しています。9月下旬には根室の代表的なイベントとなりつつあるサンマ祭りも開催され、漁業の街が最も活気に満ち溢れます。
 また、北海道を代表するアキサケ定置網漁も解禁されており、銀鱗を輝かせたアキサケの水揚げが始まっています。今年は中型魚が中心で浜値も比較的高値でのスタートとなっています。水温が低下し始める9月中旬頃からいくら、すじこ等の生産が始まり、本格的な秋を迎えます。11月末頃までが主な漁期で今後の漁展開が期待されています。

カネヒロニュース「つり情報」
 道東、道北では8月下旬頃からカラフトマスが来遊し始めており、河口規制のない小河川の河口では多くの釣り人で賑わいを見せています。今年はカラフトマスが不漁の年で2年周期とされています。しかし、釣果の方は群れに当たれば10匹程度は期待できます。主に赤やピンクのタコベイトを装着したスプーンが多用され、サンマや紅イカの餌を付けると効果的といわれています。9月中旬頃には、アキサケの釣果も聞かれ始め、海岸線には多くの釣り竿が立ち並びます。
 河川ではサクラマスの産卵がピークを迎えており、黒とピンクに染まった親魚の姿が上流、中流域で確認することができます。ニジマスの生息する河川や湖沼では最も良い季節を迎えており、大型魚がキャッチされる可能性が高くなります。秋のイトウに関しては、寒さが増す10月が良いとされており、河川を覆う草木が枯れ始める頃から釣り人の姿が見え始めます。この時期、道東ではシベリアからの渡り鳥が多く姿を見せ、白鳥や鴨が湖面を賑わせています。すでに北海道では一足早い秋の風景が展開されています。
2005.9.1

カネヒロニュース/8月号
 7月下旬をもって終了した今年の北洋サケ、マス漁は19t船の豊漁に恵まれた年となり、大型船にとっては今後の取り組みに大きな課題を残した結果となりました。
 8月現在、根室、花咲港での主な水揚げは10t未満船による棒受け網漁、刺し網漁によって漁獲されるサンマが市場をにぎわせています。7月下旬に解禁された10t未満船の棒受け網漁は台風等の時化により思い通りの漁ができず、さい先の悪い初漁となりました。操業現場もかなり遠く、鮮度の良いものはなかなかないものの、魚体の方は特大サイズのみの組成となっています。これからの漁模様においても見通しが暗く、安定した水揚げが期待されています。19t、40t未満船が解禁となる8月上旬が本格的な水揚げのスタートとなり、8月下旬の大型船参入により三陸方面にまでサンマの水揚げが行われます。
 刺し網漁におけるサンマの水揚げは初漁ほどの勢いはないものの船数が多いこともあり、コンスタントな水揚げが続いています。価格の方も維持しており、8月中旬までは操業が継続されると予想されています。
 また、小定置によるアキサケ、カラフトマス漁もしだいに水揚げが増えています。本定置が解禁される9月までの前期集中型の水揚げが予想されており、好漁が期待されています。実りの秋に一足早く、根室にも本格的な秋漁の季節が訪れています。

カネヒロニュース「つり情報」
 今年は春先の降雪が多かったため、山岳には7月でもかなりの残雪があり、なかなか河川が落ち着かない状態でしたが、知床半島の付け根を流れる各河川ではしだいに夏の渓相となり、本格的なシーズンを迎えています。
 今年の特長としてヤマメの大型魚が多く釣れており、例年にない年となっています。6月に河川水が比較的多かったため、上流域までサクラマスの遡上が可能であった事が要因として挙げられます。実際、大きな淵では婚姻色に染まった遡上魚が溜まっており、それに大型の残留型ヤマメがついています。ルアー等に良く反応し、大場所の一発勝負が期待されます。
 沿岸ではカラフトマスの接岸が始まっており、オホーツク海を中心とした小河川の河口付近でこれから釣果が期待されます。北海道ならではのダイナミックな釣りで道外からの釣り客も少なくありません。9月にはアキサケの遡上も始まり、その光景は秋の北海道を代表するものとなります。
2005.8.2

カネヒロニュース/7月号
 5月下旬以降、ロシア200海里内で操業していた大型船が6月下旬頃から続々と花咲港、厚岸港、釧路港に帰港し、ベニザケを主体とした水揚げが最盛期を迎えています。しかし、昨年の高値のベニザケが思うように動かず、又、塩干物への客離れなどの影響により今年の浜値は比較的安価で推移しています。そのため、船主側にとっては厳しい操業となり、採算割れは免れない状況となっています。根室市の主幹産業である北洋サケ、マス漁がこの様な状態であり、根室市の経済に多大な影響を与えることでしょう。
 また、7月8日からはサンマ刺し網漁が解禁されます。今年の調査では沿岸回遊群が非常に多く、広範囲で組成の方も大型魚が中心というデータが発表されており、沿岸刺し網漁は豊漁と予想されています。しかし、沖合回遊群においては大型魚が中心でありますが回遊群が例年に比べ少ないとされており、道東沖の海水温は例年より低い状況でこれからの道東沖の海水温の変移が注目されます。7月下旬には10t未満船のサンマ棒受網漁が解禁となり、8月中旬以降、19t船、大型船と順次解禁され、根室、花咲港は1年で最も賑やかな時を迎えます。

カネヒロニュース「つり情報」
 6月中旬以降は北海道でも暑い日が続き、初夏を思わせる気候で草木の緑も日々、濃くなっています。それに伴って、野生動物の活動も活発になり、根室では5,6月にかけて2度のヒグマ目撃情報がありました。しかも、国道44号線を横断したところまで確認されており、釣りなどの入林の際には注意が必要です。
 この時期、道東の渓流を彩る代表的な魚、オショロコマ、ヤマメが最盛期を迎えています。約1ヶ月半という短い盛夏にしか味わうことのできない釣りに渓流ファンは夢中になります。ドライフライを使用したフライフィッシングや各餌でのミャク釣りが主流です。今年は山岳地域の雪解けが遅れていたため、水量が多く、水温も低めの状況です。早朝よりも水温が上昇し始める時間帯の方が魚の反応はよくなり、釣果も上がります。ここ数年、ヤマメの種苗放流が各河川で行われており、比較的身近な魚となりつつあります。
 釣り上げた魚でおこなう河原での天ぷらは非常に美味であり、山岳の旬の味を楽しむことができます。
2005.7.4

HACCPの認定を取得しました
平成13年6月27日、株式会社カネヒロ 鮭フレーク工場は、厚生労働省管轄対米HACCP水産食品加工施設として北海道から認定を受けました。
これからも消費者の皆様に、安全安心な食品を提供する産地加工業者の使命を果たすために、従業員一丸となって、徹底した品質管理・衛生意識の向上に努めてまいります。







日本列島最後の根室の「千島桜」今が満開です。
撮影日 2005.6.3

カネヒロニュース/6月号
 5月下旬、根室でもようやく桜が開花し、遅い春を迎えています。この時期、道東の太平洋側では海水温との関係で非常に濃い霧が発生し、気温も低い状態が続きます。昔からの言い伝えで濃い霧の天候が続けばカラフトマスの漁模様が良くなると言われ、事実、5月下旬からカラフトマスの漁獲でほぼ満船での帰港が記録されています。逆に価格の高いトキシラズの漁獲量は少なくなり、大量のカラフトマスとの混獲によって鮮度の良いものが少なくなっています。今後、日本200海里内で操業している以西船は7月上旬までマスの水揚げに期待を寄せています。
 また、ロシア200海里内で操業する19トン船、大型船は5月下旬にそれぞれ出漁しており、19トン船は現在、操業中で6月の2週目あたりに初水揚げが予想されています。根室の基幹産業である春鮭鱒の出漁に関係者はひとまず胸をなで下ろし、これからの漁展開が注目されています。漁期は7月下旬まで続き、根室の浜は活気を取り戻します。

カネヒロニュース「つり情報」
 道東の原野を流れる各河川ではようやく春らしい景色が広がり、本格的な釣りシーズンを迎えています。5月中旬頃からほとんどの河川でアメマス、イトウ、サクラマス等の釣果が報道され、特にこれからはサクラマスの遡上がピークに入ります。この時期の水は非常にきれいで魚の警戒心が強く、慎重なアプローチが必要です。身を隠す倒木等があれば必ずといって良いほど魚が付いており、絶好のポイントといえるでしょう。ミノーやスプーンなどのルアーフィッシングが主流です。
 例年、6月下旬からシーズンを迎える源流域のヤマメ、オショロコマ釣りは林道が冬季の積雪で覆われている所も少なくなく、シーズンインは遅れることが予想されます。また知床半島周辺が今年の7月に世界遺産に登録されれば、その場への立ち入りも制限され、貴重な釣り場も消滅してしまいます。北の楽園、道東にも自然保護の手が伸び、政治的な圧力も加えられ、少しずつその姿を変えようとしています。
2005.6.1

カネヒロニュース/5月号
 ゴールデンウィークは終わりましたが寒い日が続いています。
 今年の根室地方の桜の開花は20日過ぎから月末と予想されており北国の遅い春が待ち遠しく感じられます。
 日本200海里内のトキサケ漁は不漁が続いており浜には活気がなく、漁の好転を期待する地元の声も元気がありません。
 北洋漁業の基地、根室は地元への水揚げがあってはじめて成り立つ、水産加工の街ですが、近年は冬から初夏にかけての漁が不振のため、秋漁のサンマ、秋サケに比重がかかり、9〜11月の短期集中型の水揚げとなり、今時期のさみしさはそのまま街の活力不足を招き、経済も不振を極めています。
 水揚げ量は少ないものの、この時期のトキサケは脂ののりも良く、焼きざましになっても硬くならず焼いてもフライでも用途も広く、本当においしい鮭です。皆さんも天然のトキサケをぜひご賞味ください。
 連絡をいただければいつでも直送致します。
2005.5.9

カネヒロニュース/4月号
 北海道でも日々、春めいた陽気が感じられ、長い冬も終わりを告げようとしています。
 3月下旬にロシアとの間で妥結した政府間交渉により本年度の日本200海里内サケ、マス流し網漁の概要が具体化されています。漁獲可能量は3,560tとされ、これは前年比の3%減の数字となっています。魚種別の内訳はカラフトマスが3,230t、シロサケが330tになっています。漁業協力費は1キロ当たり149円70銭と前年並みとなり、近年、魚価低迷から依然厳しい操業経営の状態で漁獲の大半を占めるカラフトマスの魚価が大きく影響してきます。根室地区では40隻の出漁が予定されており、4月中旬の出漁に向けて準備が行われています。これから先、漁場となる道東沖の海水温の変位が漁に大きく影響するため、その動向に注目が集まると共に漁獲される魚の質も注目されています。
 弊社は今年の1月に続き、4月28日から5月10日に池袋の東武百貨店で開催される北海道物産展に出展することになりました。新物のトキシラズをはじめ、加工品各種の出品を予定していますのでご来店の際は是非、カネヒロの商品をご利用ください。

カネヒロニュース「つり情報」
 3月下旬の降雪により河川林は深い雪に覆われ、かんじきを利用しての釣りが強いられる状況です。4月1日現在、根室の原野を流れる河川の本流はほとんど氷に閉ざされたままで、例年より遅れています。もう1週間もすれば氷も落ち、河川としての姿を現す事でしょう。
 支流域においては春一番のイワナ、ヤマメの餌釣りが可能でこの時期、餌に飢えている魚は果敢に反応してきます。ちょっとした淵に集結しているため、ポイントが見つかれば簡単に釣果が得られます。ヤマメは特に珍重され、春一番の味覚として山菜等と天ぷらや甘露煮にして食されます。
 4月中旬から本格的にシーズンインするイトウ釣りは今後の河川水の水量と濁りに大きく左右されます。開発により年々、濁りが出やすくなっている状況で入釣のタイミングがポイントとなってきます。例年、この時期に大型のイトウが各河川にて釣り上げられており、1年を通じて最も釣果が期待できます。また、アメマス等も果敢にルアーを追い、原野の河川での営みが始まります。
2005.4.1

カネヒロニュース/3月号
PH
根室流氷接岸 05.2.27
(2月28日撮影)

 2月下旬、根室のオホーツク沿岸にも流氷が姿を見せ、オホーツク一面が氷の世界となっています。風向きによって流氷が移動するため、限られた時間の風景に多くのカメラマンがシャッターをきっています。
 例年、4月中旬に解禁される日本200海里内のサケ、マス漁についての漁業交渉を前にその関係者たちは要望書の提出等を行い、既に春鮭鱒に向けての活動を開始しています。年々、操業状況が厳しくなる中、漁業協力費の軽減が一番の課題となっています。また、ロシア200海里内での操業については複雑な交渉契約による許可証発行の遅れが指摘された上で、今冬マダラ漁でロシア側に拿捕された大型船の件もあり、先行きが不安な年になるのは必至の状況です。
 年明けから操業されているマダラ、スケソウダラ漁も終盤を迎えており、特にたらこの原料となるスケソウダラの卵巣の成熟が進み、3月以降、辛子明太子の主原料となる水子が中心となってきます。また、釧路港で水揚げされる北転船のスケソウダラ漁がこの時期ピークを迎え、大量のスケソウダラが釧路を中心とした加工業者によって取り扱われています。

カネヒロニュース「つり情報」
 本州では春一番を記録しましたが、北海道では春の息吹はまだ感じられないものの、日中の日差しが幾分柔らかくなっています。3月上旬はある一部の河川以外、氷に閉ざされた河川がほとんどでシーズンオフの状態です。しかし、道東ではこの時期、広範囲で釣りができる唯一の河川といって過言ではないのが西別川です。摩周湖の湧き水が水源とされている西別川は比較的水温変動が少なく、結氷する範囲も下流域を中心とした所のみで地鴨の越冬地としても格好の河川に挙げられています。
 10年前までは複数のトラウトが生息する日本では類を見ない河川として全国から注目を浴びていた西別川ですが、現在はその面影すらないのが現状です。上流域の開発が悪影響を及ぼしているのは明白で、特にこの河川で有名なニジマスの生息数の減少と小型化が顕著に現れています。しかし、この河川には保護水域が設定されており、それが唯一この河川を支え、トラウトを育んでいるといってもいいでしょう。早春にはアメマスを中心とした釣果が望め、多くの釣り人が早春の原野に足を運びます。
 3月下旬になればほとんどの河川の氷が解け、雪解け水が落ち着く4月中旬頃からは本格的な春のイトウ釣りのシーズンを迎えます。
2005.3.1

カネヒロニュース/2月号
 年明け1月5日の初セリから早1ヶ月が過ぎようとしています。北海道の内陸部では最低気温が-30℃を記録し寒さが一段と増す中、近海ではマダラ、スケソウダラ、ウニ等を中心とした海産物が水揚げされています。また、オホーツク海では1月下旬に流氷初日を迎え、本格的な冬景色に一変しています。
 この時期、最盛期を迎える国後島周辺のロシア主張領海内で安全操業が行われる羅臼漁協のスケソウダラ刺し網漁は、前年に比べて好漁の水揚げが続いています。しかし、ここ数年、この時期操業されていなかった4,000t級のロシアトロールが姿を見せ、羅臼漁協は漁業被害や今後の漁模様に不安を抱いています。スケソウ御殿とまでいわれた豪邸が建ち並び、スケソウダラ漁を取り巻く多くの雇用で多数の人々がこの時期、羅臼に集結した時代が歴史の1ページに埋もれています。
 根室の沿岸漁業活動では例年、ニシン、コマイ、カレイ、ハタハタ等の種苗生産や人工ふ化放流事業が行われており、自然の力に加え人為的な面でも資源増大につながるよう、取り組みを行っています。種苗は気候が落ち着く3月下旬から4月上旬に放流されます。
 (株)カネヒロが1月5日から1月18日の13日間、東京池袋の東武百貨店にて行われた北海道物産展に初出展し、約1,000名近いお客様に弊社の商品をご購入頂きました。誠に有り難うございました。

カネヒロニュース「つり情報」
 河川や湖面の氷の厚さが30cm以上になり、各地で最盛期を迎えているワカサギ釣り。道東では今年、厚岸の別寒辺牛川下流が好調で、竿頭は500尾前後の釣果が期待できます。しかし、レジャーに付き物の事故が阿寒湖で発生しており、最低限のルールを守り楽しい釣りにしたいものです。
 また、この時期釣魚が減少するため、手軽な唯一の釣りとして岸壁のチカ釣りが根室港や花咲港で賑わいを見せています。特に花咲港では20cmを越える大チカが狙うことができ、魅力のひとつとなっています。釣り上げたチカはフライや一夜干し等でおいしく食べる事ができます。
 今冬、北海道内水面漁業界で注目を集めている思考として、国内においてその生息域の南限が北海道で日本全国唯一の生息域として有名な然別湖ではミヤベイワナ(オショロコマ)のキャッチアンドリリースを前提としたスポーツフィッシング化を計画しています。昨年までは資源調査を兼ねた応募方式の管理された遊漁でかなりの人気がありました。山間地域の観光収入資源に結び付けた改善事業として大きな期待がもたれていますが資源の維持や再放流での生存率等の問題などが課題となっています。これに準じて、オショロコマが多く生息する知床半島でも自然保護だけでなく、雑魚扱いされているオショロコマの利用価値等の提案がおのずと掲げられるはずです。
2005.2.2

HACCPの認定を取得しました
平成13年6月27日、株式会社カネヒロ 鮭フレーク工場は、厚生労働省管轄対米HACCP水産食品加工施設として北海道から認定を受けました。
これからも消費者の皆様に、安全安心な食品を提供する産地加工業者の使命を果たすために、従業員一丸となって、徹底した品質管理・衛生意識の向上に努めてまいります。
2005.2.2


カネヒロニュース/1月号
 発達した低気圧が日本列島を覆ったため、各地で雪の舞う年明けとなりました。
 昨年の最終セリは12月28日、根室各4港で行われ、沖合底引き漁船、前浜刺し網漁船が水揚げしたマダラ、スケソウダラ、メンメ、ババガレイ、ホッケや潜水ウニなどが上場されました。年明けは1月5日が初セリで北千島を操業中心とする大型底はえなわ漁船、前浜刺し網漁船によって漁獲されるマダラなどの上場が予定されており、加工業界の冬季の原魚確保という大きな期待を担っています。
 根室管内サケ、マス増殖事業協会が管理する各ふ化場では昨年秋以降に採卵、受精させた受精卵が次々とふ化し、アキサケとカラフトマスの稚魚が続々誕生しています。河川の氷が完全にとける4月下旬には5cm程に成長し、5月上旬頃各河川に放流されます。今年、根室市の放流尾数は2,090万尾が計画されており、4、5年後に根室沿岸に回帰します。昨年、アキサケの水揚げ量が極端に少なかった根室では今秋の豊漁に期待を寄せています。

カネヒロニュース「つり情報」
 道東の内水面はほとんどが氷に閉ざされ、長い冬の到来を迎えています。この時期、最盛期を迎えるのが氷上でのワカサギ釣り。普段、釣りをしない人でも果敢に挑戦する人達が増えています。氷に穴をあけてテントを張り、暖をとりながら釣り糸を垂れるといった独特なスタイルの釣りが魅力です。ここ数年、冬のレジャーとしてかなりの人気があり、それに伴ってテント、ウェアー、コンロなどワカサギ釣りに必要な道具の商戦が激しくなり、釣魚が少ないこの時期、釣り具メーカーにとって大きな経済効果を生みだしています。
 内水面漁業組合が管理している水域では盛んにワカサギの放流が行われ、遊漁者から遊漁料を徴収して運営資金に充てています。何かと低収入の内水面漁業組合にとって冬期の収入源は乏しく、阿寒湖や網走湖ではマスコミを利用した観光資源として期待を寄せています。
 釣り上げたワカサギの最もポピュラーな食べ方は天ぷらですが甘露煮、柳川鍋、一夜干し等色々な料理方法で食す事ができ、特に氷上の釣り場で食べるワカサギのみそ汁はなんともいえない味わいです。釣期は氷が緩む2月下旬までで色鮮やかなテントが氷上を彩ります。
2005.1.11


2005年 新春
明けましておめでとうございます
本年もカネヒロのホームページへのアクセス、誠にありがとうございます。
皆様には新年を迎えてますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

私どもカネヒロは従業員一同、根室の海でとれる新鮮な素材を安全・安心な食品として皆様の食卓へお届けできるよう、これからも精一杯努めてまいります。

本年もご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2005,1,6

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